『ハイテク』とか『ローテク』とかスニーカーって何で選べば良いかわかりません。スポーツ用とファッションスニーカーの違いもわかりません。
お客様のよくある声です。足元はファッションにおいて重要です。形や素材によって全体の印象を左右するファッションのまとめ役です。
こんにちは、人と着を結ぶ一時を創る『ヒトトキ』です。
当ブログにお越しいただきありがとうございます。
スニーカーとは語源は『Sneak(忍び寄る)』から来ています。
堅い革靴の対比として柔らかく足音が立たない靴として生まれ運動靴からファッションへと変遷を遂げました。
おしゃれは足元からというように全身のコーディネイトの中で靴は印象を左右する大きな役割を担っています。
自分たちの一番身近にあるスニーカーにも様々な種類があります。
自分に馴染んでいないスニーカーを選んでしまうと『この人なんか変だな…』という印象を与えてしまいます。
しかし、自然にあなたに馴染むスニーカーを履いているとしたら『この人なんかおしゃれだな』という認識が生まれます。
では、どういったものが街着で履くことが出来るスニーカーなのか知りたいですよね。
その為にはまずはスニーカーの形や用途の違いを認識する必要があります。
そんなスニーカーに関しての知識をアパレル経験10年以上の『ヒトトキ』が解説します。
この記事を読むことで私服でお洒落に履くことが出来るスニーカーのイメージを論理的に育てることが出来ます。
記事の信憑性
記事を書いている私はアパレル歴10年以上実務40,000時間以上経験しています。
販売員・店長・仕入にも携わってきました。
自分自身も昔はファッションがよくわからず何がお洒落なのか…という悩みも多い『ただ服が好きというだけの普通の人』でした。
しかし、たくさんのお客様と接しコーディネートもさせていただく中で知識と経験を確立する事ができました。
色々な服を着て見て触って体感した中で『ファッションの根本には言葉で説明できる法則性はある』と実感しています。
そんな『ヒトトキ』が『街着で履くスニーカー』の選び方を紹介させていただきます。
ヒトトキという人と服
ダサい…おしゃれ…は誰が決めるのか 大前提として言える事は、ファッションとは『他人からの評価』に依存 ...
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スニーカーの始め方
- 自然に馴染むスニーカーはそれだけでお洒落。
- スニーカーの系統は『履き口の高さ』『紐の有無』『機能デザイン』『素材』『色』の複合で決まる。
- スニーカーの種類と形を知る。
- 自分にあったイメージを育てる。
- スニーカー選びの着こなしとイメージを育てる。
- こなれ感を演出するテクニックを使う。
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スニーカー選びは5つの特徴で複合的に決まる
スニーカーと一口で言っても多くのブランドから様々な形が作られています。
ブランド、型番別にコンセプトやターゲットを決めて作られています。
重要なのが『履き口の高さ』『紐の有無』『機能デザイン』『素材』『色』を複合的にデザインとして取り込まれています。
例えば、ファッション雑誌等でよく見る『キャンバススニーカー』がありますよね。
実際は、『履き口の高さ』『紐の有無』『色』は様々でこの場合は『素材』に注目して取り上げられています。
その時折で5つの項目の何に注目されるかは変化します。
スニーカーの形と与える印象を理解していれば『○○の特徴を持った○○のスニーカーが欲しい!』と判断できるようになります。
ポイント
- 『履き口の高さ』⇒低い程シンプルで馴染みやすく、高い程インパクトがありアクセントになる。
- 『紐の有無』⇒紐がないとシンプルで馴染みやすく、紐があるとアクセントになる。
- 『機能デザイン』⇒機能デザインが無いほど小ぶりでシンプルに馴染みやすく、有るほどぼてっと大きくインパクトがありアクセントになる。
- 『素材』⇒凹凸があり柔らかいほどカジュアルでスポーティになり、凹凸がなく艶のあるほどキレイ目で上品になる。
- 『色』⇒色使いが少ないほどシンプルで馴染みやすく、多いほどインパクトがありアクセントになる。
スニーカーを履き口の高さで決める
『ローカット』や『ハイカット』等履き口の高さを表す言葉を聞いた事がありますよね。
履き口の高さが変わるとスニーカーの印象が大きく変化します。
低い程シンプルで馴染みやすく、高い程インパクトがありアクセントになります。
シンプルに馴染む『ローカットスニーカー』
履き口がくるぶしより下に来るスニーカーです。
形や大きさで印象は変化しますがボトムスの裾への影響が少なくコーディネートに取り入れ易い形です。
シンプルに馴染む着こなしになります。
特に足首を出すと爽やかな印象を作り靴下を見せる等着こなしの幅を広げる役割も果たしますね。
インパクトがありアクセントになる『ハイカットスニーカー』
履き口が足首を覆う高さのスニーカーです。
ボトムスの裾への影響が大きく、ダボ付きが大きくなるとだらしなくなるので注意が必要ですね。
足元で見せる、アクセントにする着こなしになります。
細い裾幅をスニーカーインするか、太い裾幅をロールアップで足首上まで巻き上げるとバランスよく履くことが出来ます。
スニーカーを紐の有無で決める
一般的なスニーカーは紐付きタイプが多いですよね。
しかし、紐が有るか無いかで印象は大きく変化します。
紐が無ければとシンプルで馴染みやすく、紐があるとスポーティでアクセントになります。
表情を変える『靴紐スニーカー』
靴紐を縛り上げ、締め付けを調整できるスニーカーです。
紐の太さや、紐の締め付けの幅でも大きく印象は変わりますが基本形で足元のアクセントになる着こなしになります。
ポイント
- 靴紐が細いほどキレイ目でシンプル。太いほどカジュアルでアクセント。
- 締め付け幅が狭いほどキレイ目でシンプル、広いほどカジュアルでアクセント。
シンプルで履きやすい『スリッポン』
靴紐が無く、滑り込ませるようにして履くスニーカーです。
アクセントが少な目なのでシンプルに馴染む着こなしに使い易いですね。
デザイン性がありアクセントになる『ベルクロスニーカー』
靴紐の代わりに、マジックテープで締め付けを調整するスニーカーです。
履きやすく機能的でスポーティな着こなしになります。
使い方次第でお洒落に見えますが少し子供っぽいイメージも与えてしまいますのでファッション初級者は避けた方が無難ですね。
スニーカーを機能デザインで決める
『ハイテク』や『ローテク』等大きく印象を変えるデザイン性を表す言葉を聞いた事がありますよね。
元々運動靴として生まれたスニーカーは其々の機能性を持ち合わせています。
機能性が有るか無いかで靴全体の大きさやデザインが変わり印象が大きく変化します。
機能デザインが無いほど小ぶりでシンプルに馴染みやすく、有るほどぼてっと大きくインパクトがあり足元のアクセントになります。
機能的でアクセントになる『ハイテクスニーカー』
ハイテクとはハイテクニック=高機能のことですね。
ソールに空気を入れクッション性を向上させたり、紐をなくしポンプで縛りを調整するような機能を搭載したスニーカーを言います。
そのほとんどはデザイン性が高く近未来的なデザインになります。
機能の搭載と共に靴全体のボリュームが大きくなりインパクトがある足元にアクセントのある着こなしになります。
クラシカルで上品な『ローテクスニーカー』
ローテクとはローテクニックの事ですね。
ハイテクの対義語としてローテクという言葉が生まれました。
高機能を搭載せず、単純なソールと綿生地と糸だけで作られたスニーカーです。
クラシカルでモダンなシンプルなデザインは小ぶりで馴染みやすい着こなしになります。
運動靴のイメージから遠ざけたければローテクスニーカーを選ぶと間違いはありませんね。
スニーカーを素材で決める
『キャンバス』や『レザー』等素材を表す言葉を聞いた事がありますよね。
素材感の違いで表面の雰囲気の捉え方が変わるので大きく印象は変化します。
凹凸があり柔らかいほどカジュアルでスポーティになり、凹凸がなく艶のあるほどキレイ目で上品になります。
軽やかでスポーティな『キャンバススニーカー』
テントや帆布などに使われる編み目が荒く凹凸のあるキャンバス生地で作られたスニーカーです。
柔らかで凹凸のある表面はカジュアルでスポーティで爽やかな馴染みやすい着こなしになります。
艶やかで上品な『レザースニーカー』
革製のスニーカーです。
天然皮革のものと合成皮革のものがあるので注意は必要ですね。
天然皮革のものは丈夫だが雨に弱く、合成皮革のものは水に強く扱いやすいが劣化しやすいのが特徴です。
天然皮革は重厚感があり高価に見えるますが合成皮革は軽く安っぽく見えるのがデメリットですね。
艶やかで重厚感の表面はカジュアルでも上品さを出す着こなしになります。
スニーカーを色で決める
スニーカーに使われる色数の多さで印象が大きく変化します。
単色か同系色でまとめられている程落ち着いて馴染みやすく、色数が多いほどインパクトがありアクセントになります。
ファッションの大原則として色数が増えれば増えるほど統一感がなくなりコーディネートとして使いにくくなります。
故にファッション初級者は単色で落ち着いた色を選ぶと失敗しにくくなります。
ポイント
- 白スニーカー⇒清潔感があり爽やかな印象を与えるが汚れが目立ちやすく逆に清潔感を損なう可能性に注意。
- 黒スニーカー⇒シックに引き締めて大人っぽい印象を与えるが足元が重く見えてしまう可能性に注意。
- グレースニーカー⇒落ち着いた印象で全体に馴染みやすいがアクセントになりにくいので全体のコーディネイトに主役になる色を入れることに注意。
- カラースニーカー⇒インパクトがあり視線を足元に集めるが目立ちすぎは馴染みにくいので注意。
足元で見せるテクニック
上記記載したようにスニーカー選びは基本的に5つの要素で決まります。
しかし、それ以外に知っておくだけでコーディネイトの+αになるテクニックがあります。
その日に合わせたコーディネイトでテクニックを使い分ければ『普通にお洒落』と思われるこなれ感が出ます。
ワントーンで『足長効果』テクニック
スニーカーとボトムスを同色でまとめることで足が長く見える効果があります。
視覚効果で人間の目は色の区切りのある所で長さを決定します。
スニーカーとボトムスの色をそろえることで本来スニーカーで切れてしまう境界線が曖昧になります。
つまり、スニーカーまで含んだ長さを足の長さだと認識するので足が長く感じる効果があらわれます。
くるぶしを出して『抜け感を出す』テクニック
ローカットスニーカーとロールアップしたボトムスで抜け感を出す着こなしです。
肌を少し露出することは良い意味で隙と軽快さを演出してくれます。
全体のコーディネイトがボリュームがある場合や色の使い方が重苦しい時に軽いスニーカーにくるぶしを露出することで抜け感がでます。
カジュアルなスニーカーで『外す』テクニック
キレイ目でまとめたコーディネイトをスニーカーの印象で外す。
ワントーンのコーディネイトをスニーカーの色で外す。
ジャケットにスラックス等ビジカジキレイ目コーデにシンプルで細めのスニーカーを持ってくることによって軽さがでて重苦しさが緩和されこなれ感がでます。
大き目で派手なスニーカー等外しすぎはNGですね。
適度な外し方を心がけると良いです。
トップスとボトムスの色を同色にするワントーンコーデの足元も同様に違う色のスニーカーを持ってくることによって重苦しさが緩和され、こなれ感が出ます。
まとめ:アイテム選びは自分に馴染む物を選ぶ
と、いうわけでまとめると
まとめ
- 自然に馴染むスニーカーはそれだけでお洒落。
- スニーカーの系統は『履き口の高さ』『紐の有無』『機能デザイン』『素材』『色』の複合で決まる。
- スニーカーの種類と形を知る。
- 自分にあったイメージを育てる。
- スニーカー選びの着こなしとイメージを育てる。
- こなれ感を演出するテクニックを使う。
スニーカーと言えば、どんな形を…と思いがちですが、まずは『履き口の高さ』『紐の有無』『機能デザイン』『素材』『色』の与える印象が自分に馴染むかを選びましょう。
その後、自然に形が付いてきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
『スニーカー』の魅力が分かっていただけると幸いです。
少しでもあなたのファッションライフのきっかけになれる事を切に願っています。
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