帽子って似合わないですし、別に必要ないですよね?
お客様のよくある声です。帽子はあるだけでファッションが映える『どことなくおしゃれ』を演出してくれるアイテムです。
こんにちは、人と着を結ぶ一時を創る『ヒトトキ』です。
当ブログにお越しいただきありがとうございます。
突然ですが帽子をかぶっている人って多いと思いますか?少ないと思いますか?
自分たちが日常生活を送る中で職場や学校では基本的に帽子をかぶりませんよね。
街中で歩いていても絶対的に多いのは帽子をかぶっていない人でしょう。
だからこそ、人は普段見慣れない『帽子をかぶっている人』を見ると『どことなくおしゃれ』だなと認識してしまう傾向にあります。
特に、男性は『帽子は似合わない…』や『おしゃれぶってる感じがして嫌…』と思う人を多く見受けられます。
確かに、自分に馴染んでいない帽子をかぶっていると『この人帽子似合わないな…』『なんかおしゃれぶってるな…』と思われるかもしれません。
しかし、自然にあなたに馴染む帽子をかぶっているとしたら『この人帽子かぶってておしゃれだな』という認識が生まれるのですね。
帽子の始め方
- 自然に馴染む帽子はそれだけでおしゃれ。
- 自分の帽子姿に馴染む。
- 帽子の種類と形を知る。
- 自分にあったイメージを育てる。
- 帽子選びの着こなしとイメージを育てる。
- 外しのファッションとして足す。
私的に意外と重要なのは『おしゃれ』というよりも『髪をセットする必要がない』ということです。
セットする手間を省けておしゃれと思われる抜群に優秀なファッションアイテムです。
『普通におしゃれ』に必要なのは自分に馴染む格好をすることです。
帽子の種類と選ばれるスタイルのイメージを膨らませましょう。
そんな帽子に関しての知識をアパレル経験10年以上の『ヒトトキ』が解説します。
記事の信憑性
記事を書いている私はアパレル歴10年以上実務40,000時間以上。
販売員・店長・仕入にも携わってきました。
たくさんのお客様を接客しコーディネートもさせていただく中で培った『アイテムの選び方』の知識を持っています。
自分自身も勿論『服』が好きで色々な服を着て見て触って体感してきました。
そんな『ヒトトキ』が『帽子の選び方と種類』を紹介させていただきます。
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帽子を似合わないと感じる理由
では、なぜ多くの人が自分は帽子が似合わないという認識があるのでしょうか。
帽子が似合わないと思う理由は『単純に見慣れない』
普段生活を送る中で、職場や学校生活では帽子をかぶっていませんよね。
絶対に必要な衣服と違い、帽子は別にかぶらなくてもよい物なので『自分の帽子姿を見慣れていない』というのが大きな理由です。
その上、『別にかぶらなくてもいい物をかぶっている』という状況が恥ずかしいと感じる要因です。
意外と他人は自分以外のことにはそこまで興味がないので他人の帽子姿を見ても特に違和感はありません。
つまり、自分が自分の帽子姿を見慣れることが重要なのですね。
ポイント
- 見慣れることが自然になる
- おしゃれをするのは恥ずかしいことではない
- 他人はあなたに興味がない
帽子が似合わないと思う理由は『サイズが合っていない』
人の頭の形は様々なのに帽子にはあまりサイズ展開がなくフリーサイズの物が多いのが現状です。
デザインだけ気に入ってかぶってみると『自分に似合っていない』と感じることが多いのですね。
その原因は単純に帽子のサイズがあってないだけで『似合っていない』という違和感に繋がります。
帽子に限らず大きすぎる服を着ているやピタピタの服を着ている等サイズの違いが与える違和感は大きいですよね。
ポイント
- サイズが小さいと顔が大きく見え、帽子が乗っているように見える
- サイズが大きいと深くかぶってしまって、印象が暗く見える
- ジャストサイズは顔がはっきり見えて自然に見える
帽子の構造が与える印象
自分に似合うかどうかは帽子のサイズ以外にも帽子の部分の大きさにも大きく起因しています。
特に、帽子で気にしなければならない構造は大きく2つです。
クラウン(頭が収まる部分)とブリム(ツバ)が大きく印象を左右します。
自分の輪郭の特徴と自分の着ている服の系統に馴染む部分の大きさを理解する必要があります。
自分の顔と馴染む系統を理解した上で形を選ぶ事が大事ですね。
部分の構造が理解できれば自然と帽子の種類につながります。
クラウン(頭が収まる部分)
- 高さが低くなるほど顔の丸さが際立ち、高くなるほど縦に長く見える。
- 丸く角張ってるほど男らしいワイルドな印象になり、丸くなるほど中性的でかわいい印象になる。
顔が長い人がクラウンが高い物を選ぶとより長く見え、顔が丸い人が丸いクラウンを選ぶとより丸く可愛く見える。
ブリム(ツバ)
- 小さくなるほど顔の丸さが際立ち、大きくなるほど顔が小さく見える。
- 小さくなるほど男らしいワイルドな印象になり、大きくなるほど中性的でかわいい印象になる。
顔が丸い人がブリムが小さい物を選ぶとより丸く見え、顔が大きい人がブリムを大きすぎる物を選ぶと可愛い印象が強くなり違和感になる。
帽子の種類と形
では、どういう風に帽子の種類を選べばよいのかと思う人もいますよね。
帽子の種類にも印象があり、自分のしているスタイルに馴染む形を選びましょう。
同じ種類でもクラウン(頭が収まる部分)とブリム(ツバ)のサイズにより印象の違いはありますが、同じ種類なら上の文章のイメージが優先されます。
※『カジュアルにキレイ目を少し足す』や『中性的な雰囲気に男らしさを足す』など少し上級なテクニックですがファッションの外しとして使われることも多いです。
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格好良くカジュアルな『ベースボールキャップ』
メンズにとって一番馴染み深い、前方にツバがありトップがリベット止めされた5枚か6枚につなぎ合わされた帽子です。
野球チームのロゴが入った物が一般的ですが同形状の物を含めてベースボールキャップと呼びますね。
ロゴが大きくごちゃごちゃしたものは子供っぽくなるのでシンプルで大人っぽい物を選びましょう。
男らしくワイルドな格好やキレイ目なスタイルにカジュアルダウンしたい人に選ばれます。
無骨な職人のカジュアルな『ワークキャップ』
ベースボールキャップに似た構造の頂点が平らな布を足した帽子です。
1900年代初頭のアメリカで生まれた鉄道作業員がかぶっていた帽子が起源です。
職人等様々な働く人がかぶる帽子として広がったことからワークキャップと呼ばれています。
無骨で男らしいワイルドな格好や、上品な格好や中性的な雰囲気に男らしさを足したい人に選ばれます。
ルーズで男らしいニット帽『ビーニー』
ニット帽と言えども冬の物ではなく、春夏は綿、麻で編まれたものもニット帽と呼びます。
秋冬はアクリル、ウールで作られたニット帽に分かれます。
ニット編みされた帽子ですが、折り返しがない帽子をビーニーと呼びます。
ビーニーの起源はニットではなく、綿やフェルトで作られたベースボールのツバ無しの物でした。
ツバ無しの形が『豆(bean)』に似ていることからビーニーと呼ばれるようになりました。
溶接や機械工の作業着として生まれた帽子がニット生地に変化し現代に至ります。
男らしくリラックス感のある格好をしたい人に選ばれます。
幅広く愛されるニット帽『ワッチ』
ニット帽と言えども冬の物ではなく、春夏は綿、麻で編まれたものもニット帽と呼びます。
秋冬はアクリル、ウールで作られたニット帽に分かれます。
ニット編みされた帽子ですが、折り返しがある帽子をワッチと呼ぶ。
海軍の船員が寒い海上での天候時にかぶる帽子として生まれました。
二重にした折り返しは飛来物から頭を守り、折り返しを伸ばすと耳等を寒さから守る防寒対策として使われたとされています。
男らしいワイルドな格好から上品でキレイ目な格好まで幅広い人に選ばれます。
トップにぼんぼりがついているものは可愛くなりすぎるので避けた方が無難ですね。
キレイ目に可愛らしさを与える『フェルト中折ハット』
クラウン(頭が収まる部分)のトップが中に折れている帽子です。
ソフトハットとも呼ばれ一般的にフェルトで作られた物を中折れハットと呼ばれます。
第二次世界大戦までは会社員や公務員等広く愛用されていました。
しかし、中折れハットは年老いた人がかぶる物として敬遠されビジネスでは日常的にかぶられることがなくなりました。
時が経ち現代では年老いた印象は薄くなりキレイ目で上品な印象を与えるよになりましたよね。
キレイ目な格好や中性的で可愛らしい格好がしたい人に選ばれます。
キレイ目を印象付ける『布帛(フハク)中折ハット』
中折れハットの一種で布で織られた生地を使用したクラウン(頭が収まる部分)のトップが中に折れている帽子です。
ミルキーハットとも呼ばれ一般的に綿で作られた物を指します。
麻やウールの天然素材やポリエステル等の化学繊維を用いた物も同様に呼ばれます。
フェルトの生地よりもキレイ目よりの印象を与えます。
キレイ目な格好やカジュアルスタイルにキレイ目を足したい人に選ばれます。
涼し気で上品な『ストローハット』
中折れハットの一種でわらのような素材で編まれた生地を使用したクラウン(頭が収まる部分)のトップが中に折れている帽子です。
英語で麦わらのことをストローと呼ばれることからストローハットと呼ばれます。
その他、パナマハットやペーパーハットは素材の違いによる呼ばれ方がかわるのが特徴ですね。
形は中折れハットですが素材がカジュアルなのでフハクハットよりもカジュアルな印象を与えます。
涼し気で上品なリラックスしたカジュアルの格好がしたい人に選ばれます。
カジュアルでお洒落な『バケットハット』
バケツを逆さにしたような、下向きのツバが特徴の帽子です。
アイルランドの農家や漁師が雨から守るために被った帽子に起因しています。
ストリートやアウトドアによく使われるますが起源はツイードやフェルトで作られる上品な物でした。
その事からもアウトドアやストリート感がありつつも上品な印象を作りたい大人にも選ばれます。
クラシックで上品な『ハンチング』
クラウン(頭が収まる部分)の前方とブリム(ツバ)が一体化した帽子です。
19世紀半ばからイギリスで使用されるようになった乗馬や狩猟の為の帽子が起源です。
当時シルクハットが主要であったが動きにくい為、頭の形に合ってずれにくいハンチングが誕生しました。
英国らしい上品な大人な帽子としてカジュアルからキレイ目までクラシックな上品さを足したい人に選ばれます。
クラシックで可愛らしい『キャスケット』
ハンチングの一種で2~8枚の生地をつなぎ合わせた丸みを帯びたシルエットの帽子です。
アメリカ等で新聞売りがかぶっていたことからニュースボーイキャップとも呼ばれます。
クラシックさを感じる丸みを帯びたフォルムは中性的でトラッドなお洒落な格好の人に選ばれます。
奇抜でお洒落な『ベレー帽』
ツバのない柔らかく丸く平たい帽子です。
元々は柔らかいフェルトの生地で作られていましたが、現代では綿や麻等編み物でも作られることが多いですね。
レディース向きが多くメンズでは着用されることが少ないですが中性的で可愛らしい格好の人や上級者に選ばれます。
通常左右どちらかに偏らせて斜めに掛けることが多いが、後ろに傾けるとキャスケットのような着こなしが可能ですね。
帽子のかぶり方と与える印象
帽子は深く顔が隠れたようなかぶり方をすると暗くやぼったい印象になります。
浅めで後ろよりでかぶると明るく爽やかな印象になります。
前髪を出すかどうか悩む所ですよね。
前髪を出せば中性的で可愛らしい印象を与え、前髪を帽子の中に入れおでこを出せば爽やかで男らしい印象を与えます。
自分の顔と格好を加味してかぶり方を完成させましょう。
まとめ:アイテム選びは自分に似合う物を選ぶ
と、いうわけでまとめると
まとめ
- 自然に馴染む帽子はそれだけでおしゃれ。
- 自分の帽子姿に馴染む。
- 帽子の種類と形を知る。
- 自分にあったイメージを育てる。
- 帽子選びの着こなしとイメージを育てる。
- 外しのファッションとして足す。
帽子と言えば、どんな形を…と思いがちですが、まずはクラウン(頭が収まる部分)とブリム(ツバ)の与える印象が自分に馴染むかを選びましょう。
その後、自然に形が付いてきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
『帽子』の魅力が分かっていただけると幸いです。
少しでもあなたのファッションライフのきっかけになれる事を切に願っています。
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