秋服って冬まで使えるから便利ですよね。いつから秋服を着たら良いですか?
お客様のよくある声です。ファッションにおいて残暑で『暑い初秋』と秋冷とも呼ばれる『寒い晩秋』では『季節に馴染む素材感』に大きな違いがあるので注意が必要です。
服にはお洒落を楽しむ要素は勿論、大半の人にとっては『温度の調整』をする物という意味合いがあります。
暑い時に涼しい格好をする、寒い時に温かい格好をする。
当たり前のことですが意外と秋という季節に関しては間違いがちな要素を含んでいます。
つまり初秋には『温かさ』を求める服は買わないし、晩秋には『涼しさ』を求める服は買いません。
2つに分ける秋
- 『初秋=8月~9月後半』残暑で暑い初秋は『涼しさ』を求める。⇒夏素材の秋色の服が販売される。
- 『晩秋=10月~11月後半』秋冷と言わる寒さを感じる晩秋は『温かさ』を求める。⇒冬素材の秋、冬色の服が販売される。
9月、10月のAUTUMN SALEは『在庫処分』の為のこれから着れなくなる秋服と『売上戦略』の為のこれから着られる秋服の見極めに注意が必要です。
11月~12月になると冬素材の冬色の服が販売されます。
春に買った服があるから秋は服を買わずに着まわせますよね?
こちらもお客様のよくある声です。春服と秋服は使いまわせる物もありますが基本的に『温かくなる春』と『涼しくなる秋』では『季節に馴染む色と素材』が違います。
季節感を間違わない『季節に馴染むお洒落』には春物と秋物の使い分けも必要です。
秋に馴染む服の始め方
- 秋に馴染む素材選びはファッションに必須のテクニック。
- 秋に馴染む素材選びは『アイテム』『色調』と『素材』で複合的に決まる。
- 秋に馴染む色調と素材の種類を知る。
- 自分にあったイメージを育てる。
- 秋に馴染む素材選びの着こなしとイメージを育てる。
『どことなくお洒落』に必要なのは自分に馴染む格好をすることです。
素材に関しては特に『季節に馴染む』ことを第一に考えることが重要です。
そんな季節に馴染む素材の知識をアパレル経験10年以上の『ヒトトキ』が解説します。
素材に感しては詳しくはこちらの記事で☟
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【メンズファッション】初秋と晩秋『色調』と『素材』の選び方
服を選ぶ要素は『デザイン』、『素材』、『色』です。
『デザイン』は流行に左右されるところが大きいです。
しかし『色』、『素材』はに関して多少の流行はあるものの、毎年変わらず気をつけなければならない点は『イメージ』と『体感』です。
ポイント
- 『色』はそれだけでイメージを決めてしまうもの。特に『温度』に関してはトーン(色調)が大きい要素を占めています。
- 『素材』は体感に大きく関与し、見た目のイメージも決めてしまうものです。
季節に馴染む色調
- 『春⇒パステルカラー』白っぽい淡い色。
- 『夏⇒ビビットカラー』明るいはっきりとした色。
- 『秋⇒フェイドカラー』色褪せたくすみのある色。(ダスティカラーとも呼ばれる)
- 『冬⇒ダークカラー』黒みを増した濃い色。
初秋にはフェイドカラーを、晩秋にはダークカラーを意識した色を選ぶ必要があります。
詳しくはこちらの記事で☟
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では、季節における『素材』によるイメージと体感とはどんなんなのでしょうか。
素材のイメージ
- 『凹凸のあるコットン、リネン』⇒肌離れがよく涼しい。⇒晩春、夏、初秋のイメージ。
- 『凹凸のないつるっとしたナイロン』⇒肌に密着し保温性がある。⇒晩秋、冬、初春のイメージ。
- 『起毛したコットン、ウール』⇒暖かく柔らかい。⇒晩秋、冬、初春のイメージ。
つまり、初秋の暑く涼しさを求める時期にはコットン、リネンのフェイドカラーを、晩秋の温かさを求める時期にはコットン、ウールのダークカラーを選べば『どことなくお洒落』な季節に馴染む服を選ぶことが出来るということです。
【メンズファッション】アイテム別初秋、晩秋の『色調』と『素材』の選び方
アイテム毎に初秋、晩秋に選ぶべきポイントが有ります。
この選択を間違えれば『季節外れの服』という印象を与えます。
ボトムス
- 『初秋』⇒リネンかコットンの通気性の良い涼し気な素材のフェイドカラー。
- 『晩秋』⇒コットンかナイロンの少し保温性が高い暖かみのある素材のダークカラー。
アウター
- 『初秋』⇒リネンかコットンの裏地の張っていない通気性の良い涼し気な素材のフェイドカラー。
- 『晩秋』⇒コットンかナイロンの裏地の張っている少し保温性が高い暖かみのある素材のダークカラー。
Tシャツ・カットソー
- 『初秋』⇒リネンかコットンの編み目が粗く肌離れが良い涼し気な素材のフェイドカラー。
- 『晩秋』⇒コットンかウール混の編み目が詰まっている少し保温性が高い暖かみのある素材のダークカラー。
シャツ
- 『初秋』⇒リネンかコットンの編み目が粗く肌離れが良い涼し気な素材のフェイドカラー。
- 『晩秋』⇒コットンかウール混の起毛がかった暖かみのある素材のダークカラー。
スウェット
- 『初秋』⇒コットンで裏毛の薄い素材のフェイドカラー。
- 『晩秋』⇒コットンで裏起毛の暖かみのある素材のダークカラー。
セーター
- 『初秋』⇒リネンかコットンの編み目が荒く通気性の良い素材のフェイドカラー。
- 『晩秋』⇒コットンかウールの編み目が詰まった保温性の良い素材のダークカラー。
まとめ:アイテム選びは自分に馴染む物を選ぶ
と、いうわけでまとめると
まとめ
- 秋に馴染む素材選びはファッションに必須のテクニック。
- 秋に馴染む素材選びは『アイテム』『色調』と『素材』で複合的に決まる。
- 秋に馴染む色調と素材の種類を知る。
- 自分にあったイメージを育てる。
- 秋に馴染む素材選びの着こなしとイメージを育てる。
品質タグを見て買い物をする男性は少ないのではないでしょうか?
素材から生地が作られるので品質タグに注目することで生地の特徴がわかります。
品質タグにある『〇〇%』がこれらの繊維の混紡率であり、合計で100%になるように表記されています。
ポイント
- コットンの混率が多いと吸湿性が高く丈夫
- リネンの混率が多いと速乾性が高く涼しい
- ウールの混率が多いと保温性が高く柔らかい
- ナイロンの混率が多いと撥水性が高く丈夫
- ポリエステルの混率が多いと速乾性が高く型崩れがしにくい
- ポリウレタンの混率が多いと弾性が高く楽
- アクリルの混率が多いと耐久性が高く暖かい
素材のイメージを活用して『季節に馴染む』服を系統のイメージを活用して『自分に馴染む』服を選びましょう。
『自分に馴染む系統』の詳しくはこちらの記事で☟
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