どのTシャツ・カットソーがおすすめですか?選び方がわかりません。
お客様のよくある声です。『サイズ感』、『生地感』、『ネックの形』で雰囲気が大きく変化します。自分に馴染む系統に合わせた一枚を選びましょう。
メンズファッションにおいてTシャツやカットソーは毎日着る必須アイテムです。
その上、世の中の女性の声にも『Tシャツ1枚にボトムス姿が一番カッコよい』と言われるくらい重要な役割を果たします。
Tシャツ・カットソーにも系統は存在します。
『自分に馴染む』系統のアイテムを選ぶ必要があります。
それほど重要なTシャツ、カットソーの選ぶ為の基礎知識をアパレル経験10年以上の『ヒトトキ』が解説します。
Tシャツ・カットソーの始め方
- Tシャツ・カットソーはファッションに必須のマストアイテム。
- Tシャツ・カットソー選びは『サイズ』、『ネック』と『生地感』で複合的に決まる。
- Tシャツ・カットソーの種類と形を知る。
- Tシャツ・カットソー選びは自分の系統で決める。
- 自分にあったイメージを育てる。
- Tシャツ・カットソー選びの着こなしとイメージを育てる。
Tシャツとカットソーの違いとは?
アパレル業界でも曖昧で人により捉え方も若干違ってくることが多い『Tシャツ』と『カットソー』。
まずは何が違うか概念を確認しましょう。
Tシャツの概念
- 両袖を左右に広げた状態がアルファベットの『T』に見えることからTシャツと呼ばれる。
- 編まれた生地を裁断して縫い合わせて作る。
カットソーの概念
- 語源は『Cut and sewn』からカットソーと呼ばれる
- 語源通り編まれた生地を裁断(cut)して縫製(sew)して作る。
概念の2つ目が同じに思いますが何が違うのですか?
実は名前が違うだけで似たものです。厳密にいうと『カットソー』という分類の中に『Tシャツ』が含まれるということです。『カットソー』の分類の『ポロシャツ』というアイテムと同じ使い方です。
『カットソー』の分類の『Tシャツ』という立ち位置なので人のより捉え方が若干違うということになります。
ファッションの観念でいうと『Tシャツ』はプリントやロゴ、ポケット等のデザインが加えられたもの。
もしくは加えられることを想定される生地感のもので『カットソー』はインナーに着られるようなシンプルなものくらいの捉えられ方をします。
より生地感のぶ厚く目の粗いものがカジュアルになり、生地感の薄くなめらかな肌触りのものが上品でキレイ目になります。
アパレル用語は曖昧な部分が多く厳密な住み分けのない事が往々にしてあります。
しかし、厳密な住み分けをする必要もないのでニュアンスでとらえておけば大丈夫です。
実は似たものなのですね。
『Tシャツ』か『カットソー』かというよりかはどのように着こなすかに注意する方が重要なのです。
ポイント
- 首回りの形はVネックが良いのか?クルーネックが良いのか?
- ピッタリ着た方が良いのか?ゆったり着た方が良いのか?
- 生地がぶ厚く目の粗い物のがよいのか生地が薄くなめらかな物がよいか?
自分に合ったものを着こなすことが『普通にお洒落』の決め手です。
自分の系統、スタイルにあったものを選びましょう。
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アイテムを選ぶポイント
- サーフラグジュアリーはカジュアルだけどリラックス感のある男らしいイメージ。
- モード&トラッドは独特な雰囲気のある中性的でキレイなイメージ。
- アメカジクラシックはカジュアルだけど上品な大人っぽいイメージ。
- キレイ目カジュアルはスマートで爽やかな大人のイメージ。
Tシャツ・カットソーの形と自分の身体と系統に合わせた着こなし方
気をつけないといけないことは自分の身体、系統とTシャツ、カットソーの形が合っているかです。
小さすぎると窮屈に見え、大きすぎるとだらしなく見えてしまいます。
ポイント
- 適正な肩幅か。
- 適正な袖の長さか。
- 適正な丈の長さか。
自分に馴染む系統によって選び方が変化します。
適正なTシャツ・カットソーの肩幅の位置を選ぶ
一般的には自分の肩の端がTシャツ、カットソーのボディと袖の継ぎ目が丁度同じくらいの位置にくるのが適正とされます。
しかし、自分の系統に合うかどうかで大きさを選びましょう。
肩の端と継ぎ目の位置関係
- 継ぎ目が肩幅の内側に来るほどワイルドで男らしく外側に行くほどリラックス感がでて可愛らしいイメージになる。
- 継ぎ目と肩幅の位置が適正な程上品で大人っぽいイメージになる。
明らかに内側に入りすぎているサイズ感は窮屈なので禁止。
ポイント
- 継ぎ目が少し内側→格好良いイメージにおすすめ。
- 継ぎ目が肩幅と同じ→上品で大人なイメージにおすすめ。
- 継ぎ目が少し外側→リラックス感、余裕のあるイメージにおすすめ。
- 継ぎ目が極端に外側→独特なイメージにおすすめ。
各系統と肩幅の位置の相性はこちら☟
サーフ ラグジュアリー | モード& トラッド | アメカジ クラシック | キレイ目 カジュアル | |
継ぎ目が 少し内側 | 〇 | × | × | 〇 |
継ぎ目が 同位置 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
継ぎ目が 少し外側 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
継ぎ目が 極端に外側 | × | 〇 | × | × |
適正なTシャツ・カットソーの袖の長さを選ぶ
半袖の場合は腕の関節の位置からの長さでイメージが変化します。
自分の系統に合うかどうかで長さを選びましょう。
袖先と関節からの位置関係
- 二の腕の露出の幅が広い程男らしく狭いほどリラックス感がでて可愛らしいイメージになる。
明らかに露出が広く袖が短いのはピチピチになるので禁止。
ポイント
- 袖先が二の腕の真ん中より少し上→格好良いイメージにおすすめ。
- 袖先が二の腕の真ん中→上品で大人なイメージにおすすめ。
- 袖先が二の腕の真ん中より少し下→リラックス感のある余裕のあるイメージにおすすめ。
- 袖先が関節よりも長い→独特なイメージにおすすめ。
各系統と袖の長さの相性はこちら☟
サーフ ラグジュアリー | モード& トラッド | アメカジ クラシック | キレイ目 カジュアル | |
二の腕の 真ん中より 少し上 | 〇 | × | × | 〇 |
二の腕の 真ん中 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
二の腕の 真ん中より 少し下 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
関節より 下 | × | 〇 | × | × |
近年では短いものは筋肉ムキムキの身体を誇示したい人は好むが、一般的にはあまり好まれないので避けた方が無難ですね。
どちらかというとリラックス感、余裕のある袖感がトレンドです。
キレイ目カジュアルは上に羽織ることが多いので邪魔にならない長さがおすすめですね。
長袖の場合手にかかる長さでイメージが変化する。
自分の系統に合うかどうかで長さを選びましょう。
袖先と手のかかり具合の位置関係
- 手の甲の露出が多い程男らしく、少ない程ほど可愛らしいイメージになる。
各系統と袖の長さの相性はこちら☟
サーフ ラグジュアリー | モード& トラッド | アメカジ クラシック | キレイ目 カジュアル | |
手首が見えるくらい短い | 〇 | × | × | 〇 |
手首が丁度隠れるくらい | 〇 | × | 〇 | 〇 |
手の甲に袖がかぶるくらい | × | 〇 | 〇 | × |
手の甲が袖で隠れるくらい | × | 〇 | × | × |
適正なTシャツ・カットソーの丈の長さを選ぶ
一般的には丈の長さはベルトに少しかかるぐらいが良いですね。
短すぎてしゃがんだ時に背中やパンツが見えることはだらしないので避けるのが良いです。
短いTシャツ、カットソーの下にはタンクトップを絶対に着ることがおすすめです。
エチケットにもなる上、タンクトップの差し色はお洒落に見せる事ができます。
自分の系統に合うかどうかで長さを選びましょう。
ベルトラインと裾先の位置関係
- ベルトの露出の幅が広い程男らしく、狭いほどリラックス感がでて可愛らしいイメージになる。
明らかに露出が広く丈が短いのはピチピチになるので禁止。
ポイント
- ベルトラインが見えるくらい→格好良いイメージにおすすめ。
- ベルトラインが少し隠れるくらい→上品で大人なイメージにおすすめ。
- ベルトラインが隠れて見えないくらい→リラックス感、余裕のあるイメージにおすすめ。
- ベルトラインより大きく下→独特なイメージにおすすめ。
各系統と丈の長さの相性はこちら☟
サーフ ラグジュアリー | モード& トラッド | アメカジ クラシック | キレイ目 カジュアル | |
ベルトが 見える | 〇 | × | × | 〇 |
ベルトが 少し隠れる | 〇 | × | 〇 | 〇 |
ベルトが 隠れる | 〇 | 〇 | 〇 | × |
極端に 長い | × | 〇 | × | × |
近年では少し長めのリラックス感がトレンド。
生地によっても雰囲気は大きく変化します。生地に関してはこちらの記事☟
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Tシャツ・カットソーのネック(首回り)の形と着こなし方
Tシャツ、カットソーを着る時には首回りの形で印象が大きく変化します。
ネックのリブの太さにも注意が必要です。
ネックの形とリブの太さで選ぶと失敗しにくくなります。
ポイント
- 首回りがきつい程カジュアル感が強く開いている程すっきりとしたイメージになる。
- ネックのリブが太い程カジュアルに、細い程キレイ目のイメージになる。
カジュアルの王道『クルーネック(丸首)』
首回りを丸く囲む形で鎖骨が見えない形のことですね。
首が詰まっているのでカジュアルに見えます。
一言でクルーネックと言っても首の空き具合は物によって違います。
あまり詰まりすぎていると窮屈に見えるので注意が必要ですね。
特にキレイ目カジュアルは首の詰まり具合に注意しましょう。
詰まり具合が窮屈な方がカジュアル感が強くなります。
ポイント
- 首が詰まっている程ガタイが良く、首が開いている程華奢に見える。
上品で格好良い『Vネック』
首回りがVになっていて少し露出が多い形のことですね。
Vの形が縦長でスマートに見えるので格好良く上品に見えるのが特徴です。
ポイント
- Vの深さには個体差がある。よりVが深い程中性的で色っぽくなるので深すぎに注意。
中性的で可愛らしい『Uネック』
首回りがUになっている形のことですね。
クルーネックよりも露出が多く、鎖骨が見える為中性的に見えます。
ポイント
- 露出が多すぎると、おかまっぽく見えるので注意。
大人っぽく上品な『ボートネック』
首回りが横に広くあいたネックの形のことです。
ボートを横から見た形に由来します。
横には開いているが首は詰まっているので露出が少なくおとなしく見えます。
カジュアルな着こなしでも上品に見せたい人におすすめですね。
無骨で男らしい『ヘンリーネック』
胸の真ん中くらいまで前立てがありボタンがついているタイプのネックです。
ネックの深さには個体差がありボタンを開ける数によっても雰囲気が大きく変わります。
ポイント
- 他のネック同様、首が詰まっている方がカジュアルで開いている程スマートになる。
独特な雰囲気の『モックネック』
タートルネック程長くはないが喉仏くらいの高さまでネックがある形ですね。
モックネックやタートルネックは基本秋冬のものとされてきたが近年半袖のモックネック等が出てきてファッショナブルな着こなしに向いています。
デメリットとしては夏の着こなしとしては暑いことですね。
キレイ目で上品な『タートルネック』
首全体を覆い、折り返して着るネックの形のことですね。
冬に着る防寒を兼ね備えた上品なアイテムとして選ばれます。
各系統と丈の長さの相性はこちら☟
サーフ ラグジュアリー | モード& トラッド | アメカジ クラシック | キレイ目 カジュアル | |
クルーネック | 〇 | 〇 | 〇 | △ |
Vネック | 〇 | × | × | 〇 |
Uネック | × | 〇 | × | 〇 |
ボートネック | × | 〇 | 〇 | × |
ヘンリーネック | 〇 | × | 〇 | × |
モックネック | × | 〇 | × | 〇 |
タートルネック | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
まとめ:アイテム選びは自分に馴染む物を選ぶ
と、いうわけでまとめると
まとめ
- Tシャツ・カットソーはファッションに必須のマストアイテム。
- Tシャツ・カットソー選びは『サイズ』、『ネック』と『生地感』で複合的に決まる。
- Tシャツ・カットソーの種類と形を知る。
- Tシャツ・カットソー選びは自分の系統で決める。
- 自分にあったイメージを育てる。
- Tシャツ・カットソー選びの着こなしとイメージを育てる。
大事なのは自分に馴染む服を見つけること!
まずは自分の系統に当てはまることから覚えましょう。
各系統の着こなしのアイテム選びはこちらを参考に☟
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